SOKAグローバルアクション

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in 広島

2017年02月04日
第171回「広島学講座」

第171回「広島学講座」が2017年2月4日、広島市内で開催され、広島テレビ放送の三山秀昭代表取締役社長が「トランプ時代の平和の行方」と題し講演した。

2017年は米大統領の交代に続き、欧州、アジア各国で大統領選、総選挙や指導層の刷新が予定され、世界の秩序・経済が大きく「変わる年」であり、自国第一主義が勢いを増しかねないと強調。

池田大作先生の「SGIの日」記念提言に触れ、「世界の先行きが不透明な今だからこそ、創価の平和運動の推進に期待したい」と語った。

最後に竹岡光城青年部長があいさつした。

<講演要旨>

2017年は「変わる」年。1月20日に米国大統領にドナルド・トランプが就任した。メキシコ国境に壁を作ることは、広島にも影響がある。メキシコにはマツダ自動車などの日本企業が現地工場を持っているため、「マツダの城下町」である広島経済にも暗雲が立ち込めるだろう。

3月にオランダで総選挙、4月はフランス大統領選、秋にはドイツの総選挙がある。ポピュリズム(大衆迎合主義)の流れの中で、「自国第一主義」が勢いを増す恐れがある。

米国社会では、これまで言葉にすることが慎まれてきた人種問題が公然と語られている。これは日本人には理解しにくい。アメリカ合衆国が、「Divided States of America(アメリカ分断国)」になると危惧している。

では、われわれには何ができるのか。多くの平和運動の原点は、グラスルーツ(草の根)にある。アメリカが敗北したベトナム戦争の終結も、アメリカ、ヨーロッパでの反戦運動が世論を動かした。レーガン、ゴルバチョフ元大統領が、中距離核戦力を全廃したのは、特にヨーロッパで反核運動が大きく広がったからだ。核軍縮が一番進んだのはこの時だ。

私は池田大作SGI会長の平和提言を毎年、読んでいる。2013年の提言で、被爆70年となる15年にG8サミット(主要国首脳会議)を広島で開催し、核兵器のない世界に向けた拡大首脳会合の開催を提唱された。これは、本来の開催国であるドイツと交代する形で、日本で行うというものだった。私はこの提言から、オバマ氏の広島訪問への可能性を探った。

結果、〝ヒロシマの心〟がそれを実現させ、日米両首脳のパールハーバー訪問によって日米の和解は熟成した。

広島へのアメリカ人観光客は〝オバマ効果〟で、今なお増えている。しかし、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊するアリゾナ記念館を訪問する日本人観光客は、あまりに少ない。グラスルーツの平和運動を考え、自発的行動を起こすことは一市民にもできるはずだ。

今年の池田大作会長の平和提言では、「どの国で生まれ、どの民族に属そうと、誰一人、差別したり、踏み台にしたり、犠牲にすることがあってはならない」と。この部分が一番重要だと感じた。そして、「青年の数だけ希望があり、未来があると固く信じる」と期待されている。

世界情勢がどう動くか見えない今こそ、皆さんが日々行っている平和運動の潮流を、大きく高める時ではないだろうか。