2012年の環境提言

一人一人が「変革」の主体者 希望と勇気の波動の拡大を!!

第1段
一人一人が「変革」の主体者 希望と勇気の波動の拡大を!!

ブラジルのリオデジャネイロで行われる国連持続可能な開発会議(リオ+20)に寄せて、世界192カ国・地域のSGIを代表し、所感と提案を述べたいと思います。

世界では今、53,000平方キロ(日本の面積の約7分の1に相当)の森林が毎年減っているほか、多くの国で帯水層の枯渇による水不足が生じ、砂漠化の影響も地球の陸地の25%に及んでいます。

リオでの会議では、こうした目下の課題への対応を念頭に置くだけでなく、テーマに「私たちが望む未来」と掲げられているように、人類と地球のあるべき姿を展望した討議を行うことが大きな焦点となっています。

同じ地球で暮らす〝隣人意識〟に根ざした確かなビジョンを打ち立てることが急務ですが、同時に重要になると思われるのが、ビジョンの実現に向けて行動する人々の裾野を着実に広げ、連帯を強めるための挑戦です。

どれだけ優れたビジョンであっても、市民社会の強力な後押しが不可欠であり、より多くの人々が自分に関わる課題として〝共有〟し、日々の生き方に〝反映〟させ、行動の輪が社会に〝定着〟していってこそ、実効性は高まると思われるからです。

会議での主要議題は、「持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済」と「持続可能な開発のための制度的枠組み」となっていますが、どのような新しい経済を模索し、国際的な制度を検討するにせよ、その点を十分に踏まえておかなければ、画竜点睛を欠く恐れがあるのではないでしょうか。

ゆえに、会議においては、〝変革の担い手〟となる一人一人をどのようにして育み、その行動を持続的なものにしていくかという点を視野に入れて、議論を深め合うことを呼びかけたい。

「私たちが望む未来」は、「私たちがつくりあげる未来」との自覚が伴ってこそ、手に届くものにすることができるからです。

そこで私は、一人一人に備わる無限の可能性を引き出すエンパワーメントの重要性に光を当てながら、「生命の尊厳」を第一とする持続可能な地球社会の建設を目指し、皆が主役となって地域へ社会へと変革の波動を広げていく「万人のリーダーシップ」を確立するための方途について論じたいと思います。