2012年の環境提言

世界の青年の力を結集した「未来世代委員会」を創設

第9段
世界の青年の力を結集した「未来世代委員会」を創設

将来の世代にまで課題を放置しない

その上で四つ目のポイントとして提起したいのは、次代を担う若者たちが積極的に関与できる仕組みを設けることです。

昨秋、国連環境計画が行った国際青年会議に118カ国の1400人の青年が集い、バンドン宣言が採択されました。そこには、「地球の将来――わたしたちの将来――は危機的状況にある。わたしたちは次の世代まで、すなわちリオ+40まで、何も行動せずに待つことはできない」と、自分たちの手で時代変革のための行動に立ち上がる決意が綴られています。

この宣言に象徴されるような青年の情熱と力を注ぐことで、人類の未来を「希望」の方向へと大きく向けていく〝アルキメデスの支点〟(物事を動かす急所)となる場を、早急に設けなければなりません。

そこで私は、世界の青年たちの代表が持続可能な未来のためのオルタナティブ(代替案)を検討し、新機構の毎年の活動方針への諮問などを行う「未来世代委員会」の発足を提案したい。そして、この委員会を軸に、世界各地での若い世代による活動のネットワークの強化を図るべきではないでしょうか。

青年たちは、変革を求める意識が高いだけでなく、自らの行動で社会に力強い変革の波動を起こすことのできる潜在力を持っています。この青年たちの力を、国連の活動の大きな源泉にできるか――。その成否に人類の未来の一切はかかっていると、私は声を大にして訴えたいのです。

以上、四つのポイントに基づく改革案を提示しましたが、未来への責任感を果たすためには抜本的改革も厭わないとの覚悟で各国の代表が討議に臨み、後世に輝く合意を実らせることを強く念願するものです。