青年の視点2012年のSGI提言

青年平和会議議長 浅井伸行

青年平和会議議長 浅井伸行

本年(2012年)の提言において池田先生は、人権や持続可能性など、立正安国論をはじめとする仏法に根差した智慧をそのままに生かす形で、地球的な諸問題に対応するための具体的な提案をされている。

例えば、従来主に安全保障の観点から、また人道法の観点から議論されてきた核兵器の問題についても、人権や持続可能性の観点を取り入れることで、運動に関わる人のすそ野が広がっていくのでは、との提起をされている。

この点については一昨年、核戦争防止国際医師の会(IPPNW)が、核兵器の使用による環境や人体への影響に関する分析を発表して注目を集め始めているだけに、時宜を得た重要な提起である。

また、自然災害からの復興や防災の議論において、女性の視点を重要視し、既存の国連決議の解釈の拡大または新たな決議の採択の検討を呼びかけておられる点も、多くの人々の共感を呼んでいる。先日(2012年1月)青年部主催の講演会に来られた辛淑玉氏は、この提案に全面的な賛同の意を示された。そして、池田先生の新著『女性に贈る 100文字の幸福抄』から、「女性は本然的な平和主義者である。」「戦争の残酷な現実を知っている人々、戦争がいかに人間性を奪うものかを知っている人々が、平和のための新たなパートナーシップを開始する時だ。そこでの主役は女性である。」との言葉を紹介されるなど、期待を語られた。

また重要なことは、池田先生が「一つの世代から新しい次の世代へ、誰にも断ち切ることのできない滔々たる流れをつく」られていることだ。

2010年5月、私たち青年部は核兵器禁止条約の制定を求める227万署名を国連に提出したが、それを受け取った国連軍縮担当上級代表のドゥアルテ氏は、SGIが青年に発言権を与え、参加意識を持たせてきたことに触れながら、そうした「多大な努力を続けてこられたSGIの池田大作会長を賞賛させていただきたい。」と述べた。このように、青年が陸続と平和のために立ち上がる姿に感動を覚えている人は少なくない。

私たちは一層真剣にこの提言を学び、その実現にも尽力して参りたい。