青年の視点2015年のSGI提言

青年平和会議事務局次長 近藤康雄

青年平和会議事務局次長 近藤康雄

世界から注目を集める池田大作先生の「SGIの日」記念提言は、1983年にスタートして以来、本年で33回目となった。仏法の生命尊厳と人間主義の哲学を基調とした数々の提言では、人類社会が直面する諸課題を乗り越えるための具体的な方途が示されてきた。

83年には、米ソ首脳会談の早期開催を訴え、首脳の対話による核軍縮交渉を提案された。その2年後、85年に米ソ首脳会談が実現。87年にはINF(中距離核戦力)全廃条約が締結されている。また、85年提言の包括的核実験の禁止については、96年に禁止条約が国連で採択。さらに、2002年提言の核テロ防止条約の締結は、07年に条約が発効。その他、国際刑事裁判所の設置、地球憲章の制定、子ども兵士の禁止など、提言が国際世論を後押しする中で、後に実現をみた事例は、枚挙にいとまがない。

アンワルル・チョウドリ元国連事務次長は、提言は「優れた発想と深い洞察、そして明快な表現に基づいています」と共感を寄せ、池田先生を「平和の主導者にして尊敬すべき人間主義者」と賞讃する(『新しき人類社会と国連の使命――池田大作 平和提言選集』、潮出版社)。

今回の提言でも、NPT(核拡散防止条約)核軍縮委員会の新設や、日中韓首脳会談の早期再開などが呼びかけられているが、これまでの提唱が、間断なき平和闘争の中で紡ぎ出されてきた英知であることを忘れてはならない。池田先生は、7000人を超える世界の指導者・識者とも語らいを重ね、対話の力で、平和の懸け橋を幾重にも築いてこられた。

今年は、SGI発足40周年。平和・文化・教育のスクラムは、192カ国・地域に広がる。池田先生は、40年前の原点の日に、〝地球上から悲惨の二字をなくしたい〟との恩師・戸田先生の熱願を果たす「誓い」があったことを、提言で述懐された。

私たち青年部もこの師弟の「誓い」を受け継ぎ、昨年、核兵器廃絶を求める署名運動を展開。512万人もの署名を集めた。多くの署名は、青年部一人一人が、友との対話の中で、「核兵器廃絶の誓い」を共々に固め合いながら、「誓いの連帯」を大きく築いたという点において、画期的な意義があったと確信する。

「未来は、今この瞬間に生きる人々の誓いの深さで決まります」――この提言の冒頭の一節を胸に刻み、今後も、「核兵器廃絶の誓い」「アジアの平和・友好の誓い」「東北の人間復興の誓い」を深め広げる「SOKAグローバルアクション」を一段と展開していきたい。