青年の視点2016年のSGI提言

創価学会青年部長 橋元太郎

創価学会青年部長 橋元太郎

現在国際社会が直面する課題に対しては、それを単に解決すればよいということではなく、それを通じて「万人の尊厳」が守られなければならない。これが、池田大作SGI会長が今回の提言において強く訴えている点の1つです。

そのためには「対話」が重要であるとして、以下のように述べています。

「(SGIは)目の前の一人の苦しみに寄り添い、共に涙し、喜びもまた共にしながら、手を取り合って生きるつながりを広げてきたのです」
「もう一つの欠くことのできない重要な柱、それは、これまでどのような人生を歩み、どんな境遇に置かれている人であっても、誰もが『自分の今いる場所を照らす存在』になることができるとの視座であり、確信です」

世界の問題について論じているとはいえ、これはまさに私たち青年部員一人一人が、仏法思想をもとに日々実践している行動や考え方です。

創価学会青年部では2014年から、平和運動「SOKAグローバルアクション」を展開しています。この運動が意図しているのは、ここで池田SGI会長が述べている仏法者としての自覚を青年一人一人が持ち、現代社会が抱える問題について、それぞれの立場で行動を起こしゆくことです。

そのような、人間の精神性の側面、あるいは宗教に、国際社会の注目が集まっているということを、最近しばしば耳にします。池田会長の今回の提言では、5月に開催される世界人道サミットにおいて、「信仰を基盤とした組織」の役割に関する議論も行われることが指摘されています。

この2月に青年部が開催したユースフォーラムでは、元国連人道問題調整部・人間の安全保障上級顧問の田瀬和夫氏が講演してくださいました。田瀬氏は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」などをめぐる議論において、「希望」や「励まし」、そして「幸福」といった、精神的・主観的価値が重視されていると指摘。そして、「人類の幸福の必要条件として、今の人類の到達点がSDGsであるということです」と語られました。

こうした議論を通じて、私たちにとってなじみのある「励まし」、「同苦」、「一人立つ精神」といった概念が、地球的課題解決に向けて大きな示唆を有していることを痛感しています。

「世界広布新時代」の今、私たち青年は、新時代の到来を歓迎するばかりでなく、仏法思想を真剣に学び実践する中で、地球的な課題に関する考察をさらに深めることにも挑戦してまいりたいと、強く感じております。