2017年のSGI提言

問題解決の行動促す世界市民教育を推進

第5段
問題解決の行動促す世界市民教育を推進

苦しむ人々の立場に身を置く

私は3年前の提言で、SDGsの達成を図る上で、青年たちが「最も影響力のある存在」になると強調しました。

また、青年の限りない力を引き出す世界市民教育を、国連と市民社会との協働によって推進することを提案しました。

それだけに、韓国で昨年行われた国連広報局/NGO(非政府組織)年次会議で、「世界市民教育――SDGsを共に達成しよう」がテーマに掲げられ、青年が数多く参加する中、世界市民教育の推進を約し合う「慶州キョンジュ行動計画」が採択されたことを、心から歓迎するものです。

国家や社会の真価は、軍事力でも経済力でもなく、〝最も苦しんでいる人のために何ができるか〟の一点にこそ現れます。

教育には、そうした社会のベクトルを形づくる働きを持続的に生み出す力があります。

中でも世界市民教育は、どんな場所で起きた出来事にも、同じ人間としての眼差しをもって向かい直す「縁」となり、問題解決への行動の連帯を育む「縁」となるものです。それは、グローバルな課題を人間一人一人の生き方に引き寄せながら、その人自身が持つ可能性を開花させていく源泉にほかなりません。

この世界市民教育の推進を通し、①苦しむ人々の立場に自分の身を置く経験を重ね、②共に生きる社会を築くために何が必要かを見いだし、③皆で力を合わせて足元から「安心の空間」をつくり出していく――。

私は、こうした教育による「縁」の波動を広げ、青年の力を引き出す中で、時代変革の潮流は勢いを増すと信じるものです。