男子部「御書活」研鑽

1月度「白米一俵御書」

広布への誓願を胸に出発1月度「白米一俵御書」

 2018年1月度の男子部「御書活動者会(御書活)」では、「白米一俵御書」を研さん。広布への誓願の大切さについて学ぶ。

御文

 凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり(御書1596ページ)

通解

  凡夫は「志」という文字を心得て仏になるのである。

挿絵

背景と大意

  本抄は、日蓮大聖人が、信徒の真心の御供養に応えて認められた御消息文である。御述作の年月や対告衆は不明だが、身延入山後のお手紙であると推定される。
 大聖人は冒頭、白米などの御供養の品々を示され、その真心の「志ざし」を最大に称賛される。
 そして、命こそが、他の何よりも尊い「第一の財」であることを強調された上で、命をつなぐ食物を供養としてささげることは、命そのものを供養することに通じると述べられる。
 そして、古来、賢人・聖人が、命を仏に供養することで成仏してきたことを示し、雪山童子や薬王菩薩、聖徳太子などが身命を供養した例を挙げられる。これに対して、大聖人は、凡夫の成仏の鍵が「志ざし」であることを示される。
 最後に、法華経の教えの真髄に触れ、白米の御供養は、自分の命を供養したことになると、信徒の行動をたたえられている。

挿絵

不惜身命の行動で勝つ!

  今回の拝読御文は、大聖人が、末法の一切衆生の成仏を可能にする「志ざし」について述べられた部分である。
 拝読御文の後で、大聖人は、自分の命さえ支えることが難しい飢饉の時に、食物を供養すること、また、ただ1枚しかない衣類を供養することが、身命をもって供養するのと同じ供養になると説かれている。
 また、前段で大聖人は、わが身を鬼神にささげて仏法を習った雪山童子や、ひじを焼いて法華経に奉った薬王菩薩、手の皮をはいでそれを紙として法華経の経文を書いたとされる聖徳太子の例を挙げつつ、最も大切な命をも、仏と正法にささげる不惜身命の行動が、成仏の道を開くことをつづられている。
 しかし、「賢人・聖人の事なれば我等は叶いがたき事にて候」(御書1596ページ)と述べられているように、これらの行動は、末法の凡夫には到底なし得ないものである。
 そこで、大聖人が成仏の鍵として挙げられたのが信心への「志ざし」である。
 では、この「志ざし」とは、いったい何だろうか。
 かつて池田先生は、この一節について「究極の不惜身命論」であるとし、「志ざし」の意味について次のように強調した。
 「仏法のために、正義のために『一念に億劫の辛労を尽くす』ことです。私たちにとって『不惜身命』とは、恐れなく南無妙法蓮華経を唱え抜くことであり、世界のため、未来のため、人々のために、懸命に信心の実証を示しきっていくことに尽きるのです」
 自分自身の一念が、何を目指しているのか――その「志ざし」によって、自身の境涯が大きく開かれるかどうかが決まる。
 現実社会の中で尽きない悩みと悪戦苦闘しながらも、広布のために、目の前の一人のためにと心を尽くす。私たちが実践する日々の地道な学会活動こそが、現代における「不惜身命」の生き方なのである。
 いよいよ2018年「世界広布新時代 栄光の年」がスタートする。新年を迎えるに当たり、さまざまな目標を立てる機会があるだろう。しかし、どんな目標を立てるにしても、まずは、その奥底に、「広布のため」との一念が定まっているかどうかを確認したい。
 そして、この広布への誓願を胸に、不惜身命の行動を開始し、ともどもに人間革命と宿命転換を果たす〝栄光〟の一年にしていこう!

挿絵

〈教学TALK〉  テーマ:仏法は勝負

Q 現状維持は、いけないこと?

A 目標を立て挑戦する先に成長が

登場人物

 新井男子部本部長 学会3世の36歳。20代半ばまで学会活動をしていなかったらしい。
 嶋田男子部ニュー・リーダー 社会人2年目の24歳。本部長の度重なる激励で大学校生に。

 信心の素朴な疑問に答える「教学TALK」。今回のテーマは「仏法は勝負」。男子部の部活終了後、会館で、新井男子部本部長と大学校生の嶋田ニュー・リーダーが話し込んでいます。

 新井男子部本部長 ところで、嶋田くんは「世界広布新時代 栄光の年」の目標はもう決めたかい?
 嶋田男子部ニュー・リーダー うーん……。とりあえず、これまでと同じように勤行・唱題を毎日欠かさずやって、あとは、会合にも、しっかり参加することですかね。
 新井 どれも大切なことだね! これからも、ぜひ続けてほしいな。
 嶋田 大学校に入る前は朝が苦手でしたが、最近は、頑張って朝早く起きられるようにもなりましたし。
 新井 偉いね。「朝に勝つ」ことは僕にとっても〝戦い〟だよ。特に、冬は布団から出るのが、つらくてね(笑い)。その上で、自分がさらに成長していくために、〝栄光の年〟の新しい目標を立ててみようよ。
 嶋田 えっ、現状維持じゃ、いけないんですか?
 新井 人間も、社会も、組織も、常に変化していくものだよ。「現状維持」と言えば聞こえはいいけど、変化がないということは、結局、「停滞している」ということでもあるんじゃないかな。
 嶋田 ううっ! 結構、厳しいっすね……。
 新井 確かに、大変と言えば大変だ。けれど、新しいことに挑戦すれば自分の殻を破ることができ、その成長が大きな喜びや充実感を生む。それがまた、さらなる成長の原動力になっていく。御書に「月月・日日につより給へ」(1190ページ)と仰せのように、〝昨日より今日〟と常に信心を奮い起こして前進することが大切だよ。
 嶋田 でも、今まで、きちんと目標を立てたことがなくて……。目標の意味が、いまいち分かりません。
 新井 日蓮大聖人は「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)と仰せだ。人生は戦いであり、何事においても、勝つか負けるかなんだ。一つ一つ目標を明確にし、それに挑み、達成していく先に、人間革命という目的地が見えてくると思う。目標が曖昧であれば、進む方向が曖昧になり、力も出せず、曖昧な結果で終わってしまう。これでは、現状を維持したくても、そもそも前に進むことすらできない。
 嶋田 でも、「勝負」となると、他の人と競い合って勝たなければならないってことですか?
 新井 もちろん、仲間と切磋琢磨することは大事だよ。だけど、最も大事なことは、「自分」との戦いだといえる。自身の人間革命や宿命転換など、信心をしている目的を果たすために、目標を定め、努力し続けることが大切なんだ。そのための原動力が、僕たちの実践する信心だよ。
 嶋田 なるほど。自分の弱さに挑み、勝ち続けることが、僕らにとっての「勝負」なんですね。
 新井 そう! 「仕事の目標」「生活の目標」「広布拡大の目標」など、目標が明確になれば、祈りも真剣になる。そうすれば、目標を実現するための力も知恵も意欲も、どんどん湧いてくるから! (聖教新聞2017年12月23日付掲載)