女子部「御書池田大学運動」

5月度「乙御前御消息㊦」

〝いよいよの心〟で広布へ前進5月度「乙御前御消息㊦」

  今月は、「乙御前御消息」の後半を学びます。
 池田先生は綴っています。
 「大聖人御一人から始まった『立正安国』の闘争は、乙御前の母のような女性門下をはじめ、無名の庶民に継承され、そして今では創価学会に受け継がれました。『信念の一人』が立ち上がれば強い。(中略)いよいよ大事なのは、どこまでも『一人』の勝利です。『一人』の勝利こそが、広布の大河の流れを万代へ決定づけるのです」
 今回は、勝利の源泉となる〝いよいよの強盛な信心〟の姿勢と、万人の〝心の眼〟を開きゆく広布の実践の意義を学びましょう。(今回の拝読範囲は、御書1220ページ13行目「一つ船に乗りぬれば」~1222ページ本抄末尾です)

本抄について

 本抄は、建治元年(1275年)8月、日蓮大聖人が身延の地で認められたお手紙です。
 宛名は「乙御前」となっていますが、内容は乙御前の母に対して送られたものです。
 乙御前の母は、鎌倉に住んでいた門下で、夫と離別し、幼い娘を一人で育てながら純粋な信心を貫いた女性です。大聖人の佐渡流罪の渦中には遠路はるばる佐渡まで訪れ、大聖人から「日妙聖人」という最高の称号を贈られています。
 当時、再びの蒙古襲来の可能性に世情が騒然としていました。そうした中、大聖人のおられる身延へと師匠を求めて足を運んだ乙御前の母に送られたのが本抄です。

挿絵

御文①

 いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり
 (御書1221ページ4行目~6行目)

通解

 ますます信心を強盛にしていきなさい。
 氷は水からできますが、水よりもいっそう冷たいものです。青い色は藍という草から生まれますが、重ねて染めると藍よりも色が鮮やかになります。
 同じ法華経ではあっても、信心をさらに深め、実践を重ねていくならば、他の人よりも輝きが増し、利益もはっきりとあらわれてくるのです。

御文②

 抑一人の盲目をあけて候はん功徳すら申すばかりなし、況や日本国の一切衆生の眼をあけて候はん功徳をや、何に況や一閻浮提・四天下の人の眼のしゐたるを・あけて候はんをや
 (御書1221ページ16行目~17行目)

通解

 そもそも、無知な人の眼を開かせる功徳でさえ言い尽くすことができません。
 ましてや日本国の一切の人々の眼を開く功徳はなおさらのことです。
 ましてや更に、全世界のあらゆる人々の眼を開く功徳は計り知れません。

解説

志を重ねるほど功徳は増大

 本抄は、一人の女性門下とその娘の幸福を願われた日蓮大聖人の慈愛があふれています。
 〈御文①について〉
 悪世の中、師匠を求め、純粋な信心に励む乙御前の母に対し、大聖人は〝いよいよ強盛に信心を奮い起こしていきなさい〟と呼び掛けられています。
 水が凍ってできた氷は水より冷たく、藍の葉から作られる青の染料は、重ねて染めると藍よりも鮮やかな青色になります。
 大聖人は、この例を通し、法華経も同じであると仰せです。信心を奮い起こして、広布のための実践を重ねていけば、自身の生命の輝きが増し、功徳もはっきりとあらわれてくると教えられています。
 「志をかさぬれば」と仰せの通り、広宣流布のために祈った分、動いた分、語った分、全てが自身の福徳となり、大きく境涯が開かれていくのです。
 大事なのは、何があっても強盛な信心を奮い起こして、祈り、行動していく〝たゆみない信心の姿勢〟です。常に〝いよいよこれから〟と前進する中で、苦難に負けない確固たる境涯を築くことができるのです。
 〈御文②について〉
 ここでは、広宣流布を進める人の功徳を強調されています。
 対話を通して仏縁を結び、相手に妙法を持たせていくことは、相手の生命の無明を打ち破り、〝心の眼〟を開かせます。
 大聖人は、民衆救済のため、あらゆる大難を乗り越えて万人成仏の妙法を弘め抜かれました。その功徳について大聖人は、〝一人の心の眼を開く功徳さえも言い尽くせない。ましてや日本国、さらには全世界の人々の眼を開かせる功徳は、計り知れません〟と述べられます。
 現代にあって、大聖人と同じ心で人間主義の仏法を弘めているのが、創価学会です。
 創価の対話運動は、人々の〝心の眼〟を開き、自他共の幸福を開きゆく挑戦なのです。
 池田先生は綴っています。
 「私たちは、目の前の一人を大切にし、相手の仏性を信じ、確信を持って語るのだ。粘り強い大誠実の対話は、悪意や偏見も打ち破る。確かな友情を結び、仏縁を広げていくのだ」
 さあ、6・4「世界池田華陽会の日」へ、〝いよいよ〟の心意気で〝正義の対話〟を広げ、女子部の「凱歌の花?拡大月間」を勝利していきましょう。

挿絵

池田先生の講義から

 信心強盛な模範の門下にも、大聖人は「いよいよ」と仰せです。言い換えれば、「いよいよ」の姿勢こそ、信心の極意であり、根幹の要諦となるということです。(中略)
 誰人の人生にも、また、どんな戦いにも、必ず「行き詰まり」を感じる時があります。
 しかし、行き詰まった時こそ、自身の信心が試されているのであり、「勝負の時」にほかならない。
 大事なことは、常に前進の方向へ一念を定めることです。壁を乗り越える挑戦自体が、自身の境涯を確実に広げていく因となることは間違いありません。
 ◇ ◆ ◇
 法華経の生命尊厳、万人尊貴の思想に基づき、大聖人の人間主義の仏法を弘めているのが、創価学会です。
 ゆえに創価の行動は、一閻浮提の一切衆生の眼を開く大闘争です。万人の心の眼を開き、この地上から悲惨と不幸をなくすまで、私たちの前進は止むことはありません。
 (いずれも『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻)

研さんのために

 ○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第3巻、「乙御前御消息」(聖教新聞社)
 ○…『勝利の経典「御書」に学ぶ』第19巻、「日妙聖人御書」(同)

挿絵

御書カフェ -華陽姉妹の語らい-

「教えて」 師弟不二の実践について知りたいです。 

「御文」 よき師と・よき檀那と・よき法と此の三寄り合いて祈を成就し国土の大難をも払ふべき者なり(法華初心成仏抄、御書550ページ)
〈通解〉 よい師と、よい弟子と、よい法と、この三つが寄り合って祈りを成就し、国土の大難をも払うことができるのである。

 1956年(昭和31年)、大阪の戦いに臨むにあたって、関西の同志と拝した御聖訓です。(中略)
 師のためにと誓うから、希望と確信が湧く。
 師と心を合わせて祈るから、勇気と智慧の底力が発揮される。
 師と共に戦うから、いかなる困難の壁をも打ち破ることができる。
 若き日に私は、戸田先生にお仕えして、この師弟不二の相伝を受け切りました。
 先生は厳として叫ばれました。
 「前進前進、勝利勝利の創価学会であれ! そのためには、勇気と確信と真剣勝負の創価学会たれ! 断じて皆が勝つのだ。負けてはならない。これが広宣流布の方程式だ。これが自分自身の永遠の勝利の人生、すなわち仏になりゆくことだ」(『創価学会永遠の五指針』) (聖教新聞2017年5月13日付掲載)