女子部「御書池田大学運動」

1月度「顕仏未来記㊤」

自他共の幸福広げる深き使命を胸に1月度「顕仏未来記㊤」

 「世界広布新時代 栄光の年」に学ぶ重点御書は、「顕仏未来記」(1・2月)、「上野殿御返事(竜門御書)」(3月)、「生死一大事血脈抄」(4・5月)、「種種御振舞御書」(6・7月)、「観心本尊抄」(8・9月)、「報恩抄」(10・11月)、「聖人御難事」(12月)の7編です。今月は「顕仏未来記」の前半を学びます。
 広宣流布の大願に貫かれた日蓮大聖人の御精神を拝し、「世界広布新時代」に生まれ合わせた私たちの深き使命を心に刻みましょう。(拝読範囲は御書505ページ冒頭~507ページ9行目)

本抄について

 本抄は文永10年(1273年)閏5月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡・一谷で認められたものです。
 題号の「顕仏未来記」(仏の未来記を顕す)とは、「未来を予見し、記した仏の言葉を実現する」という意味です。
 「仏の未来記」とは、釈尊の未来記を指しますが、本抄の元意は〝末法の御本仏としての大聖人の未来記〟を明かされることにあります。
 釈尊の未来記とは、本抄の冒頭で引用されている法華経薬王品の経文を指します。ここには、末法における世界広宣流布が予言されています。本抄では、この釈尊の未来記を実現したのは、大聖人ただお一人であることが示されます。そのうえで、大聖人御自身の未来記として、法華経の肝要である南無妙法蓮華経の大法が全世界に広宣流布することが明かされます。

挿絵

御文

 法華経の第七に云く「我が滅度の後・後の五百歳の中に閻浮提に広宣流布して断絶せしむること無けん」等云云、予一たびは歎いて云く仏滅後既に二千二百二十余年を隔つ何なる罪業に依って仏の在世に生れず正法の四依・像法の中の天台・伝教等にも値わざるやと、亦一たびは喜んで云く何なる幸あって後五百歳に生れて此の真文を拝見することぞや(中略)時代を以て果報を論ずれば竜樹・天親に超過し天台・伝教にも勝るるなり(御書505ページ1行目~506ページ1行目)

通解

 法華経第7巻には「私(釈尊)が滅度した後、後の五百年のうちに、この法華経を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない」(薬王菩薩本事品第23)と述べられている。
 日蓮は一度は歎いて言う。今は釈迦仏の滅後、すでに二千二百二十余年が経っている。いったいどのような罪業があって、釈尊のおられる時代に生まれ合わせることができず、また、正法時代の四依の人(迦葉・阿難や竜樹・天親等)にも、像法時代の天台大師や伝教大師にも会えなかったのであろうかと。
 また、一度は歓喜して言う。いったいどのような福運があって、後の五百年である末法に生まれ、この薬王品の真実の文を拝見することができたのであろうかと。(中略)
 生まれ合わせた時代によって、身にそなわる果報の優劣を論ずるならば、日蓮は正法時代の竜樹・天親を超えているだけでなく、像法時代の天台・伝教にも勝れているのである。

解説

流罪地・佐渡から民衆救済の大宣言

 本抄の冒頭で日蓮大聖人は、釈尊の未来記を示す法華経の経文を引かれます。その趣旨は〝末法において、法華経を全世界に広宣流布して、断絶させてはならない〟というものです。本抄では、この未来記を実現したのが大聖人であると明かされていきます。
 続く御文で大聖人は、末法という時に生まれた心情を、「歎いて云く」と述べられます。末法は、釈尊の滅後、仏教の正しい教えが見失われ、人々を救う力が弱まっていく時代です。仏法の衰えが社会にも反映して、人々の生命が濁り、争いが絶えなくなるのです。
 この末法に生まれれば、法華経を説いた釈尊や、その教えを正しく継承した正法・像法時代の人々にも巡り合うことができません。ゆえに、大聖人は〝嘆かわしい〟と仰せなのです。
 しかし、次に大聖人は一転して「喜んで云く」と、末法に生まれ合わせた〝喜び〟を示されます。なぜ〝喜び〟なのでしょうか。それは、末法こそ、法華経という〝真実の法〟が全世界に広宣流布する時だからです。
 この釈尊の未来記の通りに、末法広宣流布を進められたのが大聖人です。さらに大聖人は本抄で、大聖人御自身の未来記として、法華経の真髄である南無妙法蓮華経が世界へと広まりゆくことを宣言されています。
 この大聖人の仰せの通りに、現代にあって世界広布を現実のものとしたのが、創価の三代の師弟にほかなりません。
 今、全世界に創価の連帯は広がり、一人一人が地涌の使命を胸に前進しています。まさに、世界広布の〝新時代〟です。この最重要の時に生まれ合わせた使命は計り知れません。
 池田先生は今月の本部幹部会へのメッセージで、「今、『栄光の年』の年頭に当たり、共々に『久遠元初の誓願』に立ち返って、まさしく生まれ変わった大生命力で、全民衆の幸福安穏へ、全世界の平和共生へ、全人類の宿命転換へ、勇猛精進しようではありませんか!」と呼び掛けました。3月の「世界青年部総会」へ、「ロマン総会」からにぎやかに出発し師と共に栄光の歴史を築いていきましょう!

挿絵

池田先生の講義から

 「顕仏未来記」は、私の大好きな御書です。「仏が予見した世界広宣流布を実現せん」との日蓮大聖人の広大なる御境涯を拝することができるからです。
 そして、「未来の我が弟子よ、仏の心のままに世界広布に立ち上がれ!」との、御本仏の御遺命の叫びが、私の生命に響き渡って止みません。大聖人直結の学会精神の源流は、この一書にあると言っても過言ではありません。ゆえに戸田先生も、力を入れて幾たびも本抄を講義してくださっています。(中略)
 ある質問に答えて、先生は断言された。それはまさに師子吼でした。
 ――法華経で南無妙法蓮華経を受けとった地涌の菩薩が、広宣流布のときに生まれて集まってくる。だから皆さんは貧乏なんかしていられないのだよ。「南無妙法蓮華経」という題目の力、無限の福運の力をもっているのだ! 題目を唱え、人にも唱えさせることによって、この力を開くのだ!――(中略)
 創価の原点たる「広宣流布の大願」に立ち、連続勝利の凱歌の「勝ち戦」を繰り広げていきましょう。
(『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻)

研さんのために

 ○…『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻、「顕仏未来記」(聖教新聞社)

挿絵

御書カフェ -華陽姉妹の語らい-

「教えて」 私たち女子部の「ロマン総会」の意義を教えてください。 

「御文」 仏になるみちは善知識にはすぎず(三三蔵祈雨事、御書1468ページ)
〈通解〉 仏になる道は善知識に勝るものはない。

 善知識――善き友と支え合い、励まし合う絆にこそ、「一生成仏」という幸福への確かな軌道がある。このスクラムを手作りで広げる乙女たちの語らいが、どれほど尊く、大切か。苦楽を分かち合って祈る。共に笑い、共に歌い、共に進む。ここに、孤独や不安を深める現代社会にあって、かけがえのない連帯がある。(2017・1・22付、「池田先生と共に 新時代を進む」)
 ◇ ◆ ◇
 仏道修行といっても、特別なことではありません。善き友と語らい、善き友情を結び広げながら、皆で励まし合って、善き人生を勝ち開いていくことなのです。これが、創価学会です。これが、華陽姉妹です。(中略)
 この創価という究極の「善知識の安全地帯」に縁することは、やがて絶対的幸福の生命の軌道へ通じていくのです。
 どうか、大確信に燃えて、世界の華陽姉妹と共に太陽のスクラムを、この地球上に結び、未来までも明々と照らしていってください。(13・9・10付、世界池田華陽会大会へのメッセージ) (聖教新聞2018年1月16日付掲載)