創価の思想を学ぶ

第12回=完 世界広布の基盤完成

第12回=完 世界広布の基盤完成創価三代が築いた人間主義の大潮流(12)

学会は永遠に師弟を根本に発展
各国の大学・学術機関から339の英知の宝冠

 試練にぶつかったその時こそ「よし! 自身の可能性を広げるチャンスだ」と決めて、青年らしく、粘り強く、前へ前へと突き進んでいただきたい。
 その強き不撓不屈の意志あるかぎり、必ず「道」は、開けていくものであります。
 私は、皆さん方が一人ももれなく、「我、勝てり!」という勝利の青春を完走されゆくことを、祈りに祈り抜いていく決心であります。(聖教新聞2001年8月27日付、アメリカ創価大学第1回入学式へのメッセージ)  

 2001年(平成13年)5月3日、米カリフォルニア州オレンジ郡に、4年制のリベラルアーツ・カレッジ(教養大学)として、アメリカ創価大学が開学した。若き池田名誉会長が恩師・戸田第2代会長から〝世界一の大学を〟と構想を託されて半世紀。ついに誕生した人類貢献の〝教育の大城〟である。
 開学から12年、卒業生からは、米ハーバードや英ケンブリッジといった名門大学院への進学者も多く、全米の大学ランキングでも、評価が上位にランクインされている。
 また新たな千年紀に入ると、人類の歩むべき指標を求めて、世界から名誉会長に対する顕彰も加速度的に増していった。
 02年(同14年)6月、モスクワ大学は1975年(昭和50年)の名誉博士号に続き、名誉教授称号を授与。250年を超す同大学の歴史上、個人で為した功績に対し、二つの称号を受けたのは名誉会長が初めてである。
 2010年(平成22年)11月には、300番目の栄誉となる、アメリカの名門マサチューセッツ大学ボストン校からの名誉人文学博士号授与式が、東京・新宿区の創価学会恩師記念会館で挙行された。
 5大陸の最高峰の大学・学術機関から名誉会長に贈られた英知の称号は339に及ぶ(2013年8月21日現在)。まさしく人類史に残る空前絶後の壮挙である。

挿絵

宗教と文明を超えて人間主義の〝池田研究〟が進む

 御聖訓には「いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を弘めんと思うばかりなり」(御書一五五八㌻)と仰せである。
 この大精神に直結して、創価の三代は、それこそ四六時中、大法弘通への「毎自作是念」を貫いてきた。だからこそ、創立八十年にして、これほどの世界的な広がりとなったのだ。(『随筆 出発の光』〈人類の平和の大道〉)  

 2008年(平成20年)4月、SGI(創価学会インタナショナル)が192カ国・地域に広がったことが発表された。まさに、世界宗教へと飛躍を遂げたのである。
 宗教紛争や民族主義、テロなど、「文明の衝突」への懸念が高まる中、文明と宗教を超えて、人類を結ぶ名誉会長の思想と行動は、世界の指導者たちに大きな共感を広げていった。
 マーチン・ルーサー・キング博士の母校、米モアハウス大学キング国際チャペルが主催する「ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産」展は、各国の国会議事堂や名門大学などで開催され、大きな反響を呼んでいる。
 また、アジアの名門・北京大学をはじめ、各国で「池田大作研究」が本格的にスタート。
 日中国交正常化40周年の本年10月には、上海師範大学に世界43大学・諸機関から研究者が集まって、第7回池田大作思想国際学術シンポジウムが開催された。
 さらに、儒教研究の世界的権威である米ハーバード大学のドゥ・ウェイミン博士や、インドネシア最大のイスラム団体の指導者であったワヒド元大統領との対談集も、相次いで各国語で発刊されている。
 学会が世界的に発展した要因について、ハーバード大学名誉教授のヌール・ヤーマン博士は、宗門と決別したことを指摘。これを契機に普遍的なヒューマニズムに根差した名誉会長の思想と実践が、「既成の宗教の制約をも越え、他の思想や文明に生きる人々との心を結ぶ運動へと高められていった」と述べている。

挿絵

青年の力で連続勝利し、創立100周年の未来を開け

 2002年(平成14年)、創価学会は会則の中で、牧口初代会長・戸田第2代会長・池田第3代会長の「三代会長」を「広宣流布実現への死身弘法の体現者であり、この会の永遠の指導者」と明記した。
 三代の師弟が、命を賭して三類の強敵と戦い、一人一人の名もなき庶民を守り励まし抜いて、世界が仰ぎ見る〝民衆の大城〟を築き上げた80有余年の歴史。
 その「師弟の精神」「師弟の闘争」を名誉会長が綴った小説『新・人間革命』は、11年(同23年)に新聞連載回数日本一の記録を更新し、今も第26巻「奮迅」の章の連載が続いている。
 東京・信濃町では、2013年秋の落成へ向け、世界広宣流布の中心地となる総本部の建設が槌音高く進む。
 今年と来年を、青年の力で連続勝利していくことが、学会創立100周年への一切の基盤となることを銘記したい。

 広布の新時代は、未来を生き抜く青年が創るのだ。青年が照らし、晴れ晴れと勝ち開くのだ。  ドイツの思想家ニーチェは叫んだ。  「おまえはおまえ自身をのりこえて登らなければならない。――上へ、上方へ、おまえがおまえの星々をも眼下に見おろすようになるまで!」  青年よ、わが対話の英雄たちよ、勇んで民衆の大地へ飛び込め! 友情光る対話の旋風を起こしゆけ!(「随筆 我らの勝利の大道」〈青年よ 快活に対話の波を㊦〉)

 ※文中のニーチェの引用は『ツァラトゥストラはこう言った』氷上英■<广に黄>訳(岩波書店)。

(創価新報2012年12月5日付12面から転載)