YOUTH コラム

「人気」と「イメージ」の中身は何?

「人気」と「イメージ」の中身は何?

2013年6月の東京都議会議員選挙で、民主党が惨敗を喫し、第1党から第4党へと転落した。

有権者の視線は極めてシビアだ。

かつて同党を支持した男性会社員は、民主党は政策がころころ変わる「素人集団」と感じたという。また、子育て政策に期待していた主婦は、「ふたを開けてみれば、話半分以下。失望した」と慨嘆していた(朝日新聞)。

一時はブームに乗った他の党も、今回は波に乗りそこなった。

政党や政治家の「人気」「イメージ」に、有権者の投票行動が左右されるようになって久しい。しかし、人気やイメージは、空気で大きく膨らんだ風船のようなもの。中身は期待はずれの場合が多い。

「庶民感覚」は大切だが「素人」では困る。浮ついた格好ではなく、地に足つけて市民の声を聞き、国民生活の向上のために尽力する、力ある政治家が求められている。
ドイツの社会学者マックス・ウェーバーは言う。

「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である」(脇圭平訳『職業としての政治』岩波書店)

政治の内実とは、錯綜する利害を解きほぐしながら、理想を形にしていく地道な実践といえる。政策の実現には不屈の忍耐と努力が求められる。それができてこそ、真の政治家たり得るのだ。

日蓮大聖人は鎌倉幕府の権力者であった平左衛門尉に対して、「貴殿は一天の屋梁為り万民の手足為り」(御書171ページ)と言い切られた。蒙古襲来という国難が迫る中、〝為政者ならば、民衆の手足となって働くべきだ〟と訴えられたのである。

間もなく参議院議員選挙の投票日だ。同議員一人当たりの1年間の給料(歳費)は約2100万円。ふわっとしたイメージで、国民の為に身を捧げる「信念」も「情熱」も「実力」もない人間を選んでしまったら、巨大な損失だ。

日本は今、未曽有の少子高齢化や巨額の財政赤字に直面する。景気回復も緒に就いたばかりで、回り道をしている余裕はない。

失政のツケを払わされるのは、私たち若い世代だ。だからこそ、政治に物申す姿勢を貫いていきたい。(松)