YOUTH コラム

「イノベーション」生み出す力

「イノベーション」生み出す力

2014年2月下旬、ソニーの新型ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)の国内販売が始まった。北米や欧州、アジア地域も含めて600万台を超え、売れ行きを伸ばしている。

「ウォークマン」など世界を魅了する製品を世に送り出してきたソニーだが、近年は業績低迷からテレビ事業の分離やパソコン事業の売却、大幅なリストラ策などを発表していた。同社にとって、久々の明るいニュースといえる。

社会の変化のスピードは速い。過去の成功体験に安住し、市場に新たな価値を生み出せないなら、企業にとっては致命傷となる。

必要なのは絶えざる刷新と変革、すなわち「イノベーション」だ。そのためには、企業自体に活力と柔軟性がなくてはならない。

こうした点について、日本にあるグロービス経営大学院大学の佐藤剛教授は、「ある集団や組織、チームが置かれた状況・目的に応じて、リーダーシップを発揮する人が、入れ替わり立ち替わり生まれてくる状況」が理想的だと語り、それを「創発リーダーシップ」と呼んでいる(「潮」2014年2月号)。

「これならどうだろう」「こういうやり方もある」――同じ課題に取り組む中で、多くの人が得意分野を生かし合う。こうした「創発」が、イノベーションを生む可能性を高めるというのだ。

思えば創価学会の発展の原動力もまた、絶えざる革新と創造の連続にあった。

庶民の声なき声に耳を傾け、一人一人の幸福のために尽くしてきた。時代のニーズを先取りし、それを平和や芸術、教育などの分野で具現化してきた。

変化の時代である現在においては、こうした精神が一層求められている。

仏法の確固たる哲理を根本に、それを柔軟に社会に展開していく。時代を先取りする運動へと昇華させていく。その先頭に立つ存在こそ、私たち青年だ。

豊かな智慧は「現場」から生まれる。職業などの垣根を越えた人材の多彩さは、学会の最大の特徴だ。

創価青年大会も予定されている。皆で自由闊達に意見を交わしながら、斬新な発想と行動で、より魅力ある青年部の活動を創造していきたい。(中)